記英国工党與社会党之関係 (楊守仁)
(英国労働党と社会党との関係について)
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「いっそひと思いに」子が言った。
ある民族の政治能力の強弱なるものはどこに由来するのかということを、よく観察して考えてみるに、その民族が尊ぶところは、自由の習慣という事項に、必ず帰着する。
ある国家の政治の有様の良し悪しなるものを良く観察してみるに、またその国民個々人に於いて自由の範囲がどれだけ大きいか小さいかということに、必ず帰着する。
出版の自由、言論の自由、集会の自由。
これは、十八世紀末から十九世紀前半に掛けてヨーロッパ各国に巻き起こった、「革命」を成立させた、重要な三つの条件である。
そしてこの三大自由はまた、思想の自由をその根本として成立している。
もし国民に、全ての腐敗した、古い心や習慣を取り除こうという意志が無いのならば、すなわち、三大自由に向かう勢いは、弱くゆっくりになってしまうだろう。
すなわち、その暴政を改め取り除く能力は、また、脆く、柔らかく、懦弱で、そして不足して頼りにならないものにしか、ならないであろう。
豆を割き瓜を分けるように、中国は列強に分割されんとしている。国家民族の災いは今まさに燃え上がり、焦眉の急である。しかるに、この広い中国で、数人どころか一人の男児すら、立ち上がって奮い立とうとしないのはなぜか。
ああ! 天賦のはずの人権は地に墜ち、奴隷の軛にされて久しい。
かつて我々は入関してくる誰かの軍(野蛮人の満洲族)を迎えるために、「順民」の旗を掲げて、笑顔を作り、拍手して、愚かしくも奴隷になるために、待っていたのではなかったか? そして大いなる過ちが、始まったのではなかったのか?
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