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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2020年4月 5日 27日

 

●4月5日(日)

 宋遯初君、生誕138年。三十一歳(満30歳)。

 

 昨日の報道によると、新型コロナウィルス関連で亡くなった医療関係者の方々に、中国政府より「烈士」の称号が与えられたそうだ。

 「烈士」か。「党と国家が授与する最高の栄誉ある称号」との説明があったが、何か不思議な気がする。もちろん、この方々を軽んじるつもりは毛頭ない。苦しむ人たちのために尽力して命を落とされた立派な方々で、自ずと頭を垂れたくなる。

 でも、「烈士」というと、どうしても革命のイメージがある。革命でないなら、せめて武張った感じか。

 

 違和感を覚えるのは、この辺りのせいか。つまり、あの国は未だに「革命」の途中にあるということ? 革命中の国のため(もちろん御本人たちは目の前で苦しむ患者さんのために尽くしたので、「国家」のためではないだろうが)に、命を落としたということか?

 

 遯初君に訊けば、「人々のために落命したのだから、そりゃ、もちろん、烈士だよ」と言うかな。

 

 

 

 

 

●4月27日(月)

 ここのところ、ヴィーナスちゃんがすごい。明日が最大光輝で、−4.5等になる。

 

  年年歳歳花相似

  歳歳年年人不同

            

 どうかと思うほど巧すぎる詩句だけれど、今年は妙にしみる。

 コロナ、コロナで、生活が全く変わってしまった。

何でもかんでも消毒消毒。

 

 それなことに関係なく、桜は咲き、散って、葉を茂らせ、ケヤキも芽吹き、満天星がこぼれ、いつもの巣にツバメが入った。

 

 

 

 

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