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    多摩丘陵から 〜日記のようなもの       
     
    2021年11月 3日 23日
     
    ●11月3日(水)
     明治節ってなあに?
     
     そんなことはどうでもいい。
     今日は夫が小さい時にかわいがってくださったというお祖母さんの命日なので、お経をあげて、おはぎをいただきました。
     
     
     
     
    ●11月23日(火)
     先週の土曜日、コタツを出した。今日は夫のコート類を出して、ちょっとずつ冬支度。
     
    そういう季節の仕事を手帳に記録している。ずっと前からそうしてる。
    渡り鳥や季節の植物のことも、気がつく限り記している。今年、ツクツクボウシとミンミンゼミを聞いたのは10月14日が最後らしい……とか。
     
    昔の貴族の日記って、もともとはそういうものらしいね。何月何日にどういう儀式や行事があって、そこでは何を着て、どんな支度をして、経費は幾らで。贈答品は誰に何を、誰から何を、などなど。
    そのついでに、余白に感想なんかを書き留めたのが、後世の人におもしろがられているわけで。
     
    いま、ちょっと必要があって、藤原定家の明月記の紹介本を読んでいる(本物に当たる力はないから)。この日記も本来は、記録・覚え書きのつもりだった。だから、「●●さんは日記をつけていないから、一々私に問い合わせてくる……」なんて記述もあるそうだ。
    定家さんとしては、本来の記述と、それに付したおまけの感想や感慨などとを、後で分けるつもりだったのだが、おまけのことが多すぎて分けるのを断念したらしい。
    おかげでわたしたちは、定家さんの人となりを楽しめるわけです。