日記表紙へ
     
     
    多摩丘陵から 〜日記のようなもの       
     
    2014年4月 5日 9日
     
    ●4月5日(土)
     宋遯初君、生誕132年。
     3月20日から4月5日までは、彼のことを考えていたい。
     遯初君の桃源県の4月初旬は、どんなふうなのだろう。やはり桃の花が美しいのだろうか。まだ咲いているかな。
     
    この東海の島国は、美しい季節を迎えている。種々の桜はもとより、辛夷や木蓮や海棠や。ドウダン(この花を満天星と名付けた中国人は偉い!)もこぼれ始めた。公園では早くも子どもたちが網を手に池の中を見つめている。ザリガニはまだ無理でしょうに。
     
     二人で公園へ散歩。近所では有名な大きな枝垂れ桜は、先週末は三分程度だったが、今日はもう盛りを過ぎていた。
     それでも、美しいものは美しい。すぐ近くに辛夷の巨木もあって、こちらは遠目にはきれいだけれど、先週すでに盛りだったから、どうか分からない。マグノリアの花は終わりが悲しいから、確かめには行かなかった。
     
    ツバメが来た。
     
     
     
     
    ●4月9日(水)
     所用で神保町へ行ったので、ついでに東方書店をのぞいたら、蔡鍔の伝記があった。著者は曾孫とのこと。
     表紙の写真がかっこいい!
     この人はとにかくかっこいい。スメドレーの『偉大なる道』を読んだ人はだいたい、蔡松坡先生のファンになることになっている。
     縦書き繁体字だし、かなり分厚いし、到底読めそうにないから見送ったが、ちょっと惜しい気がした。