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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2020年8月 4日 5日 25日

 

●8月4日(火)

1911年8月4日、夜汽車でアバディーンを発ち、リヴァプールに向かう。

 

 

 

 

●8月5日(水

 楊篤生先生、踏海から109年。

   

 あれほどの人物が、何がどうしてこうなってしまったのか、誰にも、おそらくは彼自身にも、解らないだろう。

 わたしとしては、悼むしかない。

 

 今の中国がどうなっているか。彼や、星台先生や遯初君たちが希求した中国、自由・平等・博愛の共和国は、どこにあるのか。

 香港は約束どおり返還されたけれど、その際の約束は踏みにじられて、こんな具合なら返還されない方が良かったと思われてしまうような事態になっている。

 先生たちの望んだ中国は、こんなものではなかったよね。

 先生の密友・楊昌済先生が見込んだ毛潤之君がつくった国は、これでよいのだろうか?

 

 

 

 

●8月25日(水)

 月暦七月七日、たなばた。

 舟の形になったお月様に乗って、会いに行くのだね。

 梅雨も明けているし、やはり月暦でやるべきだと、わたしは思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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