明治三十九年(1906年)一月九日

 

●梁啓超氏と学生

横浜に滞在する梁啓超氏は自国留学生が文部省令に反抗して漸次帰国するを嘆き該省令の解釈に自己の意見を附し小冊子として在京の学生間に配布したり其要旨には全く学生等の誤解に属すれば帰国を思ひ止るべきを忠告したる者にして多数は之に服従せしも中には反対者あり中就鴻世■なる者の如きは大に激昂し梁啓超氏を狙ひ居る模様ありと聞く

 

(■は判読不能)

 

 

 

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