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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2018年7月 1日 6日 7日 16日 20日 22 23日 25日 26日

 

●7月1日(日)

 七月になるのを待たずに梅雨が明けてしまい、昨日今日と熱風が吹き荒れている。

 この夏、どうなるんだ? また、水不足? 農家の方々、たいへんだ。

 

 今月はカスタのライブに行く。行くつもりはなかったのだが、事情が変わった。

 元ちゃんが病気で欠席とのこと。以前、舌に何かできて検査したら良性だったよ〜と言っていたが、ここにきて食べられない程の痛みがあり、違う病院で検査したところ、舌癌の第Uステージだとか。

 先日のライブ、声が良く出ていて絶好調と思ったのに、痛み止めで抑えていたのだとは!

 あまりのことに、うちの中をぐるぐる歩き回ってしまった。

 七月初旬に手術とのことで、当然ながら19日のライブは元ちゃんは出られない。でもライブは中止せず、ゲストボーカルが助っ人してくれるというのだが、その顔ぶれがすごい! それを見て、行く気になってしまったわたしは、悪い子です。

 だって本当にすごいんだもん。大木兄弟に鈴木圭介、井垣宏章、そして先日のゴメ山君。

トモ君はカスタの対バンで何度かあったけれど、はるは初めてだ。トモ君ならともかく、はるがカスタの曲を歌うの? ちょっと想像がつかない。まあ、トモ君と同じ声なのだから、なくはないのだろうけど。

フラカンはカスタと同じアンティノスから同じ時期にデビューしたから、つながりがあるんだろうか。

井垣も太陽の塔はカスタと似たような時期にデビューしたんじゃなかったかな。今はおよそ違う音楽をやっているそうだが、カスタの曲をやるなら、太陽の塔っぽくなるんだろうな。

ゴメ山君は先日もカスタの曲を歌ってくれた。

元ちゃん、人望あるんだね。

うまくすれば19日に退院とか。ゆっくり休んで、また元気な歌声を聴かせてほしい。

 復活ライブ、きっと行くからね。

 

 

 

 

●7月6日(金)

 元ちゃん、3日に入院、手術は5日というから昨日か。

 転移もないし、大丈夫なのだろうけれど、やっぱり気に掛かる。

 早く元気になってほしい。

 

 そう言えば昔、ラジオで言っていた。元ちゃんが生まれるとき、お父さんは別の名を用意していたのだけれど、生まれてきた元ちゃんがあまり元気がなかったので、元気になるようにと「元」と名づけたのだと。だから二番手みたいな感じであまり好きな名ではない……と話す元ちゃんに、DJの中村貴子さんが「お父さんの願いがこもった、いい名前なんですね」と言うと、驚いた風だった。

 元ちゃんの元は、元気の元なんだ。

 退院は早くて19日。図書館で『青春の門』全巻を借りて持ち込んだという元ちゃん。何故『青春の門』? 単純に長いから? 

 ともかく、元ちゃんらしい元気な声を聞かせてほしい。待ってるよ。

 

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 龍神様が暴れている。

 中世の災害年表を見たことがあるけれど、毎年毎年どこかしらで災害がある。風水害、火山、地震、冷害、旱害、蝗害、疫病……。

 時代が進んで、害を防げたり緩和できたりしたところもあるが、それでもまだまだ、どうにもならないものは、どうにもならない。

 胸が痛む。

 

 

 

 

●7月7日(土)

 元ちゃんの手術は無事に終わったそうで、なにより。あとはゆっくり休んで、また元気な声を聴かせてほしい。

 

 7月7日は戦争の始まった日。

 そんなことも忘れていたくらい、ひどいことになっている。龍神様の、この暴れよう。むごすぎる。範囲も時間も量も、何だか分からない。TVの画面に映るものが、頭で意味をなかなか結ばない。ひどすぎるよ。

 為政者に徳がないから? そうなのだろうけど、それは理不尽だ。もしそうなら、奴らの頭の上でだけ降ればいい。なぜ、普通に生きている民が苦しまねばならないのか。

 23年の震災のとき、柳田国男が怒ったそうだ。欧州大戦で火事場泥棒的な成金が大量発生したことによる浮薄な風潮に対する天罰だ……という言い方に対し、とんでもないと。一番ひどい目に遭って苦しんでいるのは実直に生きている庶民だ。なぜ、成金に教訓を与えるために民が苦しむのか? 民は成金のための道具か?

 

 

 こんな話、したくなかった。7月7日には七夕の話をしたいんだ。陰暦でやらねば意味がないよ、と。陰暦七月七日なら、梅雨も明けているし、お月様が舟の形になっていて、それで天の川を渡るんだよと。

  天の海に雲の波立ち月の船 星の林にこぎ隠る見ゆ  柿本人麻呂『万葉集』

 

 

 

 

●7月16日(月)

 暑い。言ってもどうにもならないけど、やっぱり言ってしまう。暑い。

 

 その暑い中、おととい上野の寛永寺さんに行ってきた。3月に行ったとき、次はお盆に参りますと約束したから。

 お花をかえて、お線香とお経とで供養した。

 手桶を返しに行ったとき、夫は霊園の係の方がお詣りの仕方を教えてくださった。前の方がお供えしたお花は、前の方の物なので、取り替えること。お水や食べ物は、お供えした後、お下がりをいただくこと。決して放置してはいけない。

 以上、おぼえとして。

 

 

 

 

●7月20日(金)

 昨日のカスタのライヴ、元ちゃん欠席という異常事態だったけれど、すばらしかったよ。

 まず、ゴメ山くん。先日も演った「オーバーオール」と、「ムーンパレス」。彼はギタリストとしてステージに残る。

 次は井垣。太陽の塔のときとは別人に見えた。これが今の彼なんだね。日本よりもむしろ海外で人気と聞く。彼は「ねない ねない ねない」と「モノクローム」。

 そしてトモくん。「大好きな曲」と言って、「夏の記憶」。それから「キャラバン」。

 ついでケイスケ。ノリノリの「ジャンプナンバー」と、文句なしの名曲「変わりゆくいまよ」。

 大トリが、ハルくん。「気分屋さん」と「ラプソディ」。気分屋さんの「駅前のコンビニ」がえらく気に入ったご様子。

 

 アンコールで、皆さん出てくる前にコミが「リッパ」を。

 そして全員そろっての「だいじょうぶ」。ひとふしずつ継いでいくかたちで歌い、その後でみんなで合わせて歌った。おしまいのところはコミひとりでしっとりと。

 

 1時間半弱のステージだったけれど、堪能した。途中、元ちゃんが前日に退院した旨の報告があった。早くて19日のはずだったので、順調なんだね。よかった。あまり喋ってはいけないとのこと。復帰には3カ月とか。復活ライブが待ち遠しい。

 

 ほかの人が歌うことで、改めてカスタの曲のすばらしさが分かった。

 歌い手としては、ケイスケがいちばんだったかな。でもみんなよかったよ。

 

 最後の全員での「だいじょうぶ」、24時間TVノりは謎だったけれど、じっさい感動ものだった。

 このメンバーで、元ちゃんが交じっていたらどんなにすばらしいだろうかと、意味不明のことを思ってしまった。

 

 楽しい夜だった。ありがとう!!!

 

 

………おまけ………

圭介が、こんなことを言っていた。同じレーベルで同期だったので、なにかと比較されたりもしたが、ツアー先でも一緒になったりして、仲はよかった。そして、元ちゃんは不思議な人、喩えるならスナフキンか。二人で話していて、元ちゃんはちゃんとこちらを見ているし、会話はちゃんと成立しているのに、何故か元ちゃんがここにいない気がする。仙人のような、別の世界の住人のような、そんな感じだと……という意味の事を言っていた。解るような気がする。

 

 

 

 

●7月21日(土)

 出かけたいが暑いので、7時前に家を出た。行き先は「東」としか決まっていなくて、電車の中で地図を見ながら会議を開く。パスモになってから、こういうルーズな「お出かけ」が増えた。文明の進歩は人間をゆるゆるにする?

 結局、芝の大神宮へ。初めてだけれど、良いお宮さんだ。お詣りをすませてから、夫が学生時代に住んでいたという辺りを歩いて駅へ。

時刻はまだ9時過ぎ。さてこれからどうするか。いろいろと案は出たが、長く歩くのは命にかかわるので、選択肢も限られてくる。小石川植物園に行きたかったけれど、あそこは駅から歩くし、門を入ってからも木立のある所までは、ちょっと歩かねばならない。

結局、蓮を見たいということで、不忍池へ。

行ってよかった。やはり蓮は午前中でなければ。今が盛りで、写真を撮る人がたくさんいた。

蓮は、つぼみも開きかけも含めて、美しい。散ってからもおもしろいしね。

 

あとはどこへも寄らず、湯島駅から地下鉄で帰った。家に着いたのは正午過ぎ。あとは途中で買ったパンを食べて、寝るだけさ。

 

♪♪♯♪♪♭♪♪♯♪♪♭♪♪♯♪♪♭♪♪♯♪♪♭

一昨日のライヴを、まだ反芻している。

ほかの人が歌うのを聴いて、カスタネッツの楽曲の良さを再認識できたけれど、でもやっぱり、元ちゃんの声で聴きたいな。

復活ライヴが楽しみだ。それまでゆっくり、養生してね。

ああ、だけど、冷房のない家に戻ってしまったのだっけ。大丈夫かな。この異常高温、心配です。

 

 

 

 

●7月22日(日)

 暑い。言いたくないけど、暑い。

 暑さで良いところは、布団干しと洗濯と、それくらいか。昨日みたいに午前中に出かけて昼にどろどろになって帰り、そこから洗濯しても、夕方までにばっちり乾いてくれる。

とは言え、やっぱり雨が欲しい。草木もかわいそうだ。

それにしてもこの暑さ、冷房のない家で、元ちゃん、大丈夫だろうか。

 

 山田稔明  オーバーオール ムーンパレス

 井垣宏章  モノクローム ねないねないねない

 大木知之  夏の記憶 キャラバン

 鈴木圭介  ジャンプナンバー 変わりゆくいまよ

 大木温之  気分屋さん ラプソディ

 小宮山聖  リッパ

 全員    だいじょうぶ

 (フルネームで書いてみました。みごとに漢字四文字。牧野元は三文字だけど)

 

 改めて並べてみると、3枚目の曲が多い。5曲もある。やはり名盤だからね。

新しい曲も入っていてるのがうれしい。ザ・カスタネッツは、生きているバンドだから。

あの夜、駅まで迎えに来てくれた夫と、真っ赤な火星を見ながら歩いた。良い夜だった。

多摩に来てから、帰りが遅くなるのでワンマン以外は行きにくくなっているけれど、やっぱり行きたいな。こんなに楽しいのだもの。

 

 

 

 

●7月23日(月)

 暑い。熱風が吹く。恐い。

先週から、昼に歩くのは諦めて、図書館で楊篤生を読んでいる。30分くらいだけだけど。

 

 熊谷で観測史上最高気温を記録したというが、父の故郷もたぶん同じようなものだろう。観測地点がないだけで、熊谷と条件は同じだろうから。

 

 

 

 

●7月25日(水)

 ここのところ、木星、火星、金星が元気。太白金星ヴィーナスちゃんは、いま4.1〜4.2等くらいか。最大光輝は9月21日で、−4.6等までいく。

 そして、今週土曜日には皆既月蝕! なのに、雨? しかも台風?

 そりゃ、雨が欲しい欲しいと言ってきたけれど、よりによって月蝕に当てるとは、龍神様もやってくれる。

 

 

 

 

●7月26日(木)

土曜日の月蝕。部分食が3:24から、皆既が4:30から6:13まで。ここのところ4時過ぎには目が醒めるから、見られるはずなのだけれど、問題は天気。予報じゃ金曜夜から雨だぁ〜。

 

 

 

  

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