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多摩丘陵から 〜日記のようなもの
2017年10月 1日 13日 15日 26日
●10月1日(日)
日が短くなった。おかげで、ヴィーナスちゃんに会える。夏に明けに回られると、さすがのわたしも会えないが、日の出がだいぶ遅くなってくれたので。
気づいたのは半月ほど前だ。この夏は天気の悪い日が続いたので、星のことなど忘れていたが、朝、いつものように新聞を取りにおもてへ出ると、目の前にオリオン。天頂付近に昴。そして東天にヴィーナス。
そのヴィーナスのすぐ下に、誰かいる。薄明が始まっている空の、しかもヴィーナスのすぐ近くで、なおも自己主張できるとなると、ただ者ではない。と思ったらレグルスだった。さすが、獅子の心臓。一等星の中では最も暗いそうだが、それでも最強のヴィーナスに伍して、がんばっている。ちなみに、ヴィーナスは今、−3.9等。対してレグルスは1.4等。比べるべくもないけれど、それでもよくがんばっている。
●10月13日(金)
楊徳麟先生、没後104年。
経歴を見ると、立憲派だったんだろうか。篤生の踏海で、革命派に転じたとか。
なんにせよ黃興さんの信が篤く、辛亥後は湖南でがんばっていて、第二革命で銃殺される。
篤生の大事なお兄さん。政治的な立場はともかく、仲はよかったみたいだ。
●10月15日(日)
今日は元ちゃんの誕生日。50歳!
淳君の企画でライブをやるそうだが、わたしは欠席。そういうのはちょっと苦手だし、ここのところ行き過ぎていて、元ちゃんとの距離がかなり近かったこともあるから、「あのおばさん、また来てる」と思われるのもいやだし。
50歳か。わたしがカスタを知ったとき、元ちゃんは28か29だったから、もう20年以上になるのか。
調べてみたら、初めてライブに行ったのは98年10月の赤坂ブリッツ。遠い昔だな。
その割に、元ちゃんはあまり変わっていないけれど、さすがに女の子みたいに愛らしくはなくなった。今は年齢不詳の謎の生き物になっている。
歌のパワーは変わっていない。あの声にはもっと大きな会場がふさわしい。こぢんまりした所も楽しいけれど、ちょっと窮屈でもったいない。
なんて書いていたら聴きたくなっちゃった。
ちょっと間を置いて、また遊びに行こう。
●10月18日(水)
4時半過ぎに新聞を取りに表へ出たら、目の前に昴が!
わぁーっと見回せば、冬のオールスターズがにぎやかに揃っている。これは豪勢だ。
低いところにはカシオペアが突っ立っていてるし、大熊さんも小熊さんも。
時季遅れの秋霖のため、星なんてずっと拝めなかった。
けれども今朝は、すばらしい晴れ方。わたしの貧弱な視力でも、狩人オリオンの足元のうさぎさんまで見える。
東天では二十九日の細い細い月と、太白金星ヴィーナスちゃんとが、仲良くしている。これは絵になる。
地上では、為政者に徳が無いのか、四時の乱れが甚だしいが、天界のみなさんはちゃんと違わずに現れてくれる。それがうれしい。
さすがに惑星の動きはわたしなんぞには謎だけれど、これだって頭の良い人たちが計算してくれたとおり(天文年鑑に載っているとおり)、ちゃんちゃんと出てきてくれるものね。
けれども晴れは今日だけで、今夜からまた雨らしい。台風まで近づいている。今、何月? やっぱり為政者に徳が……。
●10月26日(木)
エンケンが死んじゃった。
正直言って、そんなによく知っているわけではない。ファンだとはとても言えない。けれども、とてつもなくかっこいい人だと思っていた。
こんな言い方をしてよいのか分からないけれど、往年のフォークシンガーには、懐メロ的同窓会的な、いわく言い難いぬるさの中でにこにことやっている人たちが少なくないように思われる。
けれどエンケンは、とんがっていた。かっこよかった。70歳は早すぎる。残念でならないが、ずっとついてこられたファンの方々が、羨ましい気もする。
ともかく、かっこいい人だった。
☂☂☂☂☂☂☂☂(ワードでこんな記号?が出るなんて知らなんだ!)。
今月の土日は雨ばっかり。近所の保育園に、運動会が14日(土)、雨天は15日(日)という貼り紙がずっと貼られていて、どうなっているのかと思っていた。14、15も、その次の21、22も雨だった。
そして今日、ついに決行。朝のうちは大丈夫だったが、10時半ごろからは時折ぱらつき、傘が無いと厳しいときも。それでも、今日はまだましということか。予報では明日は本降りになるそうだから。
難しい判断だったのだろうと思うけれど、これ以上日延べしてはかわいそうだもの。とりあえず、よかったね。