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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2016年7月 3日 16日 17日 25日

 

●7月3日(日)

 昨日今日と、晴れて暑い。冷房しないと、死んでしまう。おもてを歩けば汗みどろで、夏の方法(肌着の選択とか、汗ふきタオルの用意など)を思い出し思い出し、しなければならない。

 これが本当の五月晴れ、と思ったが、今日は月暦五月二十九日。明日から水無月だ。

 

 

 

 

 

●7月16日(土)

 先週、突然ネットがつながらなくなった。業者に泣きついたり、ああだこうだとじたばたした末、応急処置として有線ならつながる状態にしたが、電源を入れる度に繋ぎ直さねばならず、面倒だった。

 このほど、やっと本格復旧。まずはよかったのだけれど。

 

 ネットなど、ちょっと前まではなかったのだから、無くても平気! 情報なら、新聞もTVもあるし……と思ったのだが、そうではなかった。

 ちょっとしたことでも、ネットで調べれば、と思ってしまう。例えば天気でも、単なる予報ならTVのデータでも分かるが、今すぐの雨の具合など、アメッシュや気象庁のナウキャストを見たくなる。

 未だにスマホどころか携帯も持たない原始人だが、それでもこれだけ頼っている。

 それにしても、社会は今やネットがあるのが前提になっているのに、機械がこんなにも厄介なのはどうしたものか。電源をつなぎさえすれば使えるようならよいのに、ややこしい知識がなければ使えず、できない人は大騒ぎして業者に頼らねばならないというのは、釈然としない。

 

 今朝、ミンミンゼミを聞いた。先週からカナカナも鳴いている。サルスベリも咲き始めている。

 

 

 

 

 

●7月17日(日)

 今日は朝6時過ぎに家を出て、不忍池に蓮を見に行った。いつも昼休みに行くが、やはり蓮は朝の花で、昼では残り物らしいから。

 すばらしかった。まさに夢幻の世界。光を放つ、仏様の花。

 8時にもなっていなかったが、思いの外の人出。みなさん、よく知っている。

 意外なことに、中国語を話す人が多かった。御国にも芙蓉はあるだろうに。

 

 港区内の某社にお詣りしてから、夫と別れて図書館へ。芙蓉国の篤生のために、しばし悪戦苦闘した。

 

 

 

 

 

●7月25日(月)

 近所のマンション裏口の軒下で、ツバメが毎年子育てしていた。けれども一昨年その巣が落ちてしまい、誰かが代わりに白い箱を据えたのだが、去年はそこは使われず、残念に思っていた。やはり箱ではいやなのだな、と。

 

 ところが先週その前を通ったら、やけににぎやかな声がして、見ると白い箱いっぱいにツバメが騒いでいる。親が来ていて争って口を開けているのだが、もう親と変わらぬ大きさで、巣立ちが近いのが分かった。

 

 それから気にしていたのだけれど、この金、土、日とその道を通らなかった。もういないだろうと思ったが、夕方に帰宅した夫が「いたよ。もうぎりぎりだろうけど」と。

 

 そして今朝。いました。けれども帰りに見ると、既にもぬけの殻だった。見上げると、通りをはさんだ電線で、ツバメたちがにぎやかにしている。

 きって、あの子たちだ。まだしばらくは親がかりだろうけれど、この町は虫はいっくらでもいるから、しっかり狩りを習って、元気でね。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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