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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2016年4月 5日 6日

 

●4月5日(火)

 宋漁父先生生誕134年。

 桃源漁父……ということで、李長吉の「況是青春日将暮 桃花乱落如紅雨……」と思ったけれど、遯初君は病床で高青邱を読んでいたから、そちらにしよう。

 尋胡隠君

 渡水復渡水

 看花還看花

 春風江上道

 不覚到君家

 

 高青邱で春の歌といえば、これでしょう。そのまんま、読み下し文が訳文になってしまう簡潔さ。よい詩だと思う。

 この人も享年三十九と、若くして非業の死を遂げている。

 遯初君はどうして高青邱が好きだったのか。訊いてみたい気がする。

 

 ところで、今の日本は全く遯初君に恥ずかしい。ともかく権力の中枢にある連中が、立憲主義も三権分立も、出版・言論・集会の三大自由も、理解していないんだか、解っていて憎んでいるんだか。

今、いつだ? 21世紀だよね?!

 

 

 

 

 

●4月6日(水)

 こないだ、枯れ草をいっぱいにくわえたスズメを見た。公園にツグミが集まっていたのは、帰る相談だろうか。そう言えば、ジョウビタキを見なくなった。

 いつものように市ヶ谷で電車花見。今年はハシビロガモがたくさん来ている。鴨の種類にも、はやりすたりがあるのは不思議だ。コガモなんか、とんと見なくなった。その後、長らく幅をきかせていたキンクロやホシハジロが、ここのところ減っているような。かわって増えたのがハシビロ。潜水型から水面ぱしゃぱしゃへ? エサが変わったということか?

 

 明日から月暦三月。桃の節句も、月暦で祝うほうが理にかなっている。

 

 

 

 

 

 

 

  

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