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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2015年9月 13日 18日 20日

 

●9月13日(日)

 昨日、公園で彼岸花がつんつん出ていて、一輪だけ咲いていた。

 

 先月中頃、夫が風邪をひき、こじらせて肺炎に。それがおさまってきた頃、こんどはわたしに同じ風邪の症状が出た。早くに受診したためか熱は出ないが、咳がとれない。夜中に咳き込むので辛い。夫も夜中に激しく咳き込み、十日ほどまともに眠れないでいた。それよりは、まだましか。

この風邪は長引くとかで、ひどい人は一カ月も咳しているとか。やっと少しおさまってきたが、いい加減、疲れた。

 

 すすきもだいぶ穂を出して、秋の色が濃くなってきた。

 蝉もまだ、がんばっているけれど。

 

 

 

 

 

●9月18日(金)

 九・一八。

 それから84年の今日のことを、見るのが辛くて逃げている。がんばっている人たちがいるのにいけないと、思いながらも。

 

 負けたところから始まると、言う人もいるから、望みは捨てない。

 

 

 

 

 

●9月20日(日)

 彼岸入り。17日には「彼岸前に長袖を着るなんて」と言っていたのに、昨日、今日はえらく暑い。ずっと涼しい日が続いていたため、暑さの作法を忘れていて、バタバタしてしまった。家ではサッシの熱さに驚いたり、遮光カーテンをひいたり。出かけるとなると、日傘だ、汗ふきタオルだ、日焼け止めだ、と。

 蝉も元気に鳴いている。その一方、彼岸花の赤い列と、金木犀の強烈な芳香と。ムラサキシキブの実も色づいてきた。

 

 結果として、9・18ではなく、9・19になったけれど、通されてしまった、米国のポチ法案。もともと、ポチさ。度合いが深まっただけ。

 

 ちなみに、ジャン・ジャックは代議制も多数決も否定している。絶対王政末期のフランスにおける思考実験に過ぎないと言われるかもしれないが、でもこれが、民主主義の精神だ。

ついでに言えば、彼は政党も否定している。シールズの学生さんが、党派ではなく個人として、と強調しているのは、正しいんだ。遯初君には悪いけど、「君子は党せず」は正しい(もっとも『論語』のこの条はちょっと意味が違う。けれども、遯初君が政党内閣を主張したとき、「君子不党」を持ち出して反対する向きがあった。それだけ中国史上で「党争」の印象が悪いということだろう)。そして、たとえ党派に属していても、個々の案件について判断するのは、あくまで個人だ。党議拘束なんてとんでもない。

 

ともかく、代議制は白紙委任のようなものだ。選挙では「人」を選んでいるだけで、個々の事案について選んでいるわけではない。この欠陥をいくらかでも補うために、レファレンダムとか、デモやったりとか、輿論調査とかがあるのだけれど、そんなことも知らない政治家さんだの法律家さんだのもいるわけで。すごい国だ。

 

 などと、国会前に行けずに、TVからも目をそむけて、泣いていただけのわたしには、本当は何も言う資格などないのだけれど。

 でもでも、覚えてろ。奴ら絶対、後生が悪い。次の選挙を見ろ。否、その前にこれだけ多くの人の「念」に、耐えられるか?  

 

 

 

 

 

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