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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2015年5月 7日 20日 25

 

●5月7日(木)

 放っときゃ時はどんどん過ぎる。恐いくらい。

 一昨日、昨日と、英国工党と格闘。難しすぎる。これで本人は平易な口語文のつもりなのだから。

 平易といったって、結局のところ読者は一定の教養をもった人たちだろうし。

 ご本人は、駢文が得意だったというとんでもない御仁だし。

 

 

 

 

 

●5月20日(水)

 今朝、ホトトギスを聞いた。今年初。これから1ヵ月くらい、滞在してくれるだろう。

 ホケキョに交じってテッペンカケタカ!と、ベランダでも、反対側の玄関でも、駅へ行く道でも。一斉に来て、一斉に鳴いているのだろうか。

 

 ここのところずっと体調が芳しくなく、心身ともに余裕のないまま、キツキツにきている。

 4月いっぱい、勤めのほうが変に忙しかったのが一つ。

 そしてもう一つ。花粉が終わって、バンザーイ!とした翌週くらいから、夫婦揃って鼻ぐずぐずをぶり返してしまった。これの原因には心当たりがある。

 この辺は多摩ニュータウンの内でも最も開発が遅い地域で、URの広告看板が立つ草ぼうぼうの空き地が、そこここにある。わたしたちが越して来てからの6年弱で、それらはいくつも姿を変えた。ざっと数えただけでも、商業施設が2つ、巨大マンションが3つ、戸建ての団地が3つか。もっとあるかもしれない。

 そして今、家から最も近い空き地が、工事の真っ最中だ。商業施設ができるらしいのだが、坂立地なので地面を大きく削っている。うちのベランダから直線で200メートルあるかどうかの場所。ベランダの手すりには毎日うっすらと土が積もる。それだけでなく、現場の脇を通ると、いわく言い難い、形容のしようのない、とにかく嗅いだことのない異臭がする。

 ということで、土ぼこりと、ひょっとしたら謎の化学物質かなにかによる、アレルギーではないかと思っている。

 

 幸い、ここに来て基礎工事が終わったようだし、むき出しだった土にもシートがかけられた。そのためか、ようやく鼻ぐずも収まってきたようだ。

 まだ、終熄宣言は出せないけれども。

 

 それにしても、この工事、土曜はもちろん、日曜祝日もあまり休んでいないようだ。工期が短くなって、こちらとしてはありがたいが、働いている人たちは大変だろうな。

 

 

 

 

 

●5月25日(月)

 月暦四月八日。灌仏会。

 

 西洋人の書いた訳の分からない本を読むのに疲れて、どうせ理解不能なら馴染みのほうがいいやと、経典類を読み直している。

 如来蔵が好きなんだ。やさしいから。

 

 

 

 

 

 

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