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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2010年7月 18日 25日

 

7月18日(日)

 入院していたパソコンが、やっと帰ってきた。

 

 ということで、昨日の野音のレポを書かねばならないか。

 

 開演17時半。日没は19時近いので、明るくて白けないかと危惧した。1曲目に何をもってくるかが鍵だろう。「奴隷天国」のような強烈なもので勝負に出られて、ノるにノれずに困ったことも、過去にはあったから。

 その1曲目、前奏で万歳! 「おはよう こんにちは」! 20年以上も前のこの曲が、なぜにこんなにすごいのか。それにしても、「バイ バイ バーイ」と1曲目から言われてしまった……。

 

 次は「ドビッシャー男」。ライブで聴くのはたぶん初めて。ずっと待っていた曲だ。うれしかった。

 

 あとは思い出すまま。

 よいライブだった。野音らしく古い曲が多いのもよかった。「人間て何だ」などというのもやってくれたし。拒否反応を示す人も多い「難曲」だが、わたしは何故か初めから好き。

 「暇な奴だけきいてくれ」と告げて始めた「道」。前にも野音で聴いた。「おまえのよ、死に場所はどこだ〜」で、思わずリバプールと。前後するけど「死にざまだろうが、男はよ」も痛かった。あんなかっこいい人が、なんであんな無様な死に方をしたのかと。

 

 新曲は、軽快な、昔のアメリカンポップスみたいな感じで、でも途中から確かにロックだった。詞もよかったと思う。

 詞といえば「ガスト」で、「人のよさそうな変な奴が総理大臣になっちゃって」のところを「政治家になっちゃって」にしていた。思わず、幾つもの窓に灯りが残る厚生省のビルを見上げてしまった。今回、聖書は出てこなかったが、論語はちゃんと出てきた。さすがだ。

 

 2回目のアンコール、すぐに出てきたので時間がないのかと思ったら、やはり1曲だけだった。それが新曲! この人たちは時々こういうことをする。これもよかった。よい季節になったのだと、安心した。

 

 最近のライブは拳振り上げる場面があまりなかったが、この日は違った。2時間半ほぼぶっ通しで、拳ガンガンに森光子スクワットで、終わったらヘロヘロになっていた。

 

 B列の前の方。成ちゃん寄りのかなり端の方だが、思ったより近かった。トミと真っ直ぐつながれた。

キーボードとの位置関係か、成ちゃんがどうしても後ろに引っ込んで、ほぼトミの隣になっているように見えた。宮本が何度も彼を前に引っぱり出そうとするが、すぐに戻ってしまうのだ、この人は。かっこいいのに。ミヤジと並ぶと、背もずいぶん高かった。

 

 やっぱりやめられない。特に野音はやめられっこない。

 

 

 

 

7月25日(日)

先日、近所で買い物を済ませた帰り、公園の中の道を抜けていくと、揃いの帽子を被った近くの保育園のぴよぴよちゃんたちが来ていた。これから遊ぶところらしく、保育士さんが注意を与えている。

「○○(聞き取れなかった)がいるかもしれないしー、おおかみがいるかもしれないしー。色々な人が通るから、中には悪いおじさん・おばさん、悪いお姉さん・お兄さんがいるかもしれないから、ひとりぼっちにはならないでくださーい」

 驚いた。公園で遊ぶにあたっての注意事項としては、「花壇に入らないように」とか「木に登ると危ない」などというなら分かるが、「悪い人」への警戒を説くとは。

 ちょうど、「色々な人が通るから」のときに保育士さんの脇をすり抜けたので、「わたしは悪いおばさんじゃないもん!」と思ったのだけれど、そんな冗談ではすまされない。

 実際の話、保育士さんたちはたいへんだと思う。できるだけ公園に連れ出して、土のにおいを嗅ぎ、樹木の気を浴びて、草いきれにむせ、空蝉を集めたり蝶やバッタをトンボを追いかけたり、させてあげたいだろうと思う。でも確かに今のご時世、どんな悪い人がいるか分からないし、万万が一何かあったときの彼女たちの責任を思うと、大げさななどとはとても言えない。

 ただでさえ、子どもは何をするか分からない。園の庭で遊んでいるのを見ても、必ず一人か二人、群れから離れて一人で何かやっているのがいる。群れの中にいても、何か突拍子もないことをやらかす子だっているだろう。とにかく、二十人もの小さな頭が、それぞれそれなりに何か考えて、それぞれ勝手に動いているのだから、二人や三人の保育士さんで全員に目を配るのは、並大抵の労ではないだろう。

 

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 毎日、暑い。昼の散歩はなるたけ日蔭の多いところをと思い、先週は小石川・本郷コースを歩いた。 時々、道の向こうにスカイツリーが見えた。唐突に、ぬっと現れる。

 

ここ数日、午後には雷雨という予報を信じて待つのだが、空振りばかり。昨夜はピカピカ光り、雷鳴もにぎやかなので期待したのだが、結局降ってくれなかった。降れば楽になるのに。

 今日こそは降ってくれないか。気温、湿度とも高くて限界だ。空気が重い。

 「ままにならない俺のおれの人生よ

ああ今日は暑い暑いと 夕立をまってた 夕立をまってた ベランダに立って

 夕立を 夕立を 夕立を待ってた」(エレファントカシマシ「夕立をまってた」)

 

☆追記

 19時現在、低い空に月。明日が満月ということで、まんまるきれいなお月様。そのすぐ上から天頂へずっと、雲が覆っている。西の方は真っ暗。時折くっきりした稲光。

 見ている間に、月は雲に隠れてしまった。

 

 21時現在、まだ降ってくれない。雲はまばらになり、雷鳴も止んでしまった。けれども、降雨と同じくらい効果があるかもしれないほど、冷たい風が吹いている。予報では、まだ可能性はまだあるようだが。

 

 

 

 

 

 

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