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多摩丘陵から 〜日記のようなもの      

 

2010年6月 

 

6月4日(金)

 昨日と今日と、朝5時半頃にホトトギスを聞いた。はじめはウグイスの最後の「ケキョ」だけ聞こえたのかと思ったが、すぐに分かった。「ホトトギス、ホトトギス」と連呼している。自分で名乗ってくれる、親切な鳥だ(もちろん、因と果とが逆だけど)。

 ホトトギスを聞くなんて、八ヶ岳山麓の高原か? という感じだ。

けれどもすぐに思い出した。高校生のときに自宅で、やはりこんな早朝にカッコーを聞いたことがある。このホトトギス科のひとたちは夏鳥で、渡りの途中に通過したのだろうということだった。たぶん、もっと山の方へ行くために。

 

前にホトトギスを聞いたのは、たぶん高校のときの合宿で、信州の高原へ行ったときだ。あのときは、夜通し鳴いていた。ヌエもヒョ〜ヒョ〜と鳴いていたので下級生に教えたら、わたしが彼らを脅かそうとして口笛を吹いたのではないかと疑われた。

心外な。

 

 

 

 

 

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