千歳村から〜日記のようなもの      

 

2005年4月6日〜

 

 8日 

 

4月6日(水)

 忘れてた!

 昨日、4月5日は、宋教仁の誕生日だった。123年になる。

 体調が悪かったし、ジャン・ジャックのことやら何やらで忙しかったのだと、言い訳しておく。遯初君本人も、多忙な日々で何日も忘れていたこともあるのだから、許してほしい。

 

 桃源漁父を名のった遯初君。彼の花といったら、やはり桃か。ちなみに星台先生は梅だ。

 

 昼の散歩道に最近再開発されたところがあって、そこにモクレンが植わっている。いま、ともしびのような花が満開なのだけれど、紫ではなくピンクに近い色だ。手近の図鑑で見ると、サラサモクレンというのだろうか。

 王維の「辛夷塢」

   木末芙蓉花 こずえの芙蓉の花

  山中発紅萼 山中に赤い花を開いた

  澗戸寂無人 谷川沿いの家はひっそりと人影なく

  紛紛開且落 花は咲き乱れては散り落ちる

 「辛夷」はコブシではなくモクレンのこと。もっとも、コブシとモクレンとは同じモクレン科でよく似ているから、わたしはハクモクレンとコブシとを見分ける自信がない。「芙蓉」は葵の類ではなく蓮の花。屈原の「湘君」に、求めるものが得られぬ喩えで「木末に芙蓉をとる」とあるのを踏まえているのだろう。木末に芙蓉があったよ、と。本当に蓮のようなきれいな花だ。

 

 桜もだいぶ開いた。木によってまちまちで、八分咲きの隣に三分にもならないのがあったりするが。

 例年どおり、市ヶ谷のお濠の桜を電車花見させてもらう。帰ったはずのキンクロが数羽浮かんでいたけれど、どうしたのだろう。ひょっとして、もっと遠くで越冬した組が、途中で小休止しているとか?

 

 

4月8日(金)

 はなまつり。釈尊のお誕生日。本当は旧暦のほうが適当なのかもしれないけれど、桜が満開の今の時期も捨てがたい。

 今日は風が強かったので、花吹雪、花吹雪。かわいそうだけど、すばらしくきれいだった。

 昨日、やまぶきが咲いたし、シャガもきれいだし、木瓜やモクレンやユキヤナギや、花いっぱいでうれしい。

 

 

 

 

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